「ピア」(仲間)として活動しませんか?          (’17.10)

 

がん患者・ご家族の皆さん:がん体験者のピア(仲間)として、お互いに

支え合う活動に参加しませんか? 

がん患者・ご家族の皆さんとのお話しの場を、現在 吹田市内で3箇所・毎月4回・計10時間、持っています。

 

お見えになる多くの方が、多くの、そして大きなお悩みと不安の中にいらっしゃいます。病院の相談センターやご家庭でお話ししにくい事も時間をかけてお話し頂く中から、ご自身の考え方を確かめられてお帰りになります。また患者・家族会では、お悩みは自分だけではない事に気付かれ、明るくなっていかれます。

お見え頂ければ必ずお役に立つと思います。吹田では、毎年2,000人の方ががんに罹患されていますが、お悩みや不安をお持ちの多くの皆さま、気楽にお越しください。

そして良ければ、ピアとしてお互いを支え合う活動に参加されませんか?

 

こんなことができるといいな:         (’17.10)

(1)「吹田がんフェスタ」の開催:毎年1回、メイシアターで、講演会や

   相談コーナーで、がんの予防、早期発見・早期治療、終末期の在宅ケ

   アなどについて、各種医療機関と共に情報発信と相談に対応。多くの

   市民に参加いただく。

 

(2)「マギーズ大阪」の開設:昨年10月に開設の「マギーズ東京」の大

   阪版。1年間に6,000人?の相談者がお見えとのこと。「大阪」

   が西日本をカバーできれば。

 

(3)「吹田がん対策推進条例」と「同計画」の設定:数年先に予定される

   中核市の実現に合わせて、総合的な取り組みを。   以上

 

「がんになっても安心できる 吹田のまちづくり」を目指して                                                         (’17.3.18の総会を終えて)

昨18日の総会で、’16年度の活動報告、活動の評価、会計報告・会計監査報告、’17年度活動方針(及び中期目標)、’17年度予算、役員改選が提案、検討、決定されました。

 

新年度の方針は下記のとおりですが、重点は次の2点です。

 

1.がん患者・ご家族のご相談対応を一層強化。

 

  ○現在の相談の場は、次の3か所で月4回、10Hで、それぞれの特色があります。

   ①吹田がん情報コーナー(市役所ロビー):月2回、各3H。

     ⇒1対1で、皆さんの気持ちのままに、1時間でも2時間でもお話を伺わせて

       いただく。

   ②ファミマ・イートイン:月1回、2H。

     ⇒時間内の出入り自由で、茶菓を持ち寄って、それぞれが自由気ままに、井戸端

       会議の雰囲気で話し合う。

   ③患者・家族会:月1回、2H。

     ⇒司会者を中心に、皆さんが発言、時にはテーマを設定して話し合う。

  

  ○がん相談は本来は、がん診療拠点病院で対応すべきですが、その存在自体もご存

   じない(アンケートによると、ご存じなのは半数)、通院者以外でも相談室で相談でき

   ることをご存じない、治療以外の話がしにくい、長時間になると気兼ね、などの理由

   で、十分に機能していません。

  ○当市民塾の相談の場は、上記のような特色があり、相談者の多様な相談に対応でき

   る特色があります。

  ○昨年の相談件数は、延240人になりますが、それらを通じて、皆さまのお役にたって

   いることを実感しています。

  ○できれば吹田市内に10か所ほどの相談場所ができて、皆さんが気楽に相談にお見

   えいただけるようにありたいと考えています。そのためには、ピアサポーターの増員が

   必要で、新年度も4回目の研修をと企画しています。ご関心がおありになる方は是非

   登録をして頂ければと思います。

 

2.「吹田在宅ケアネット(以下、「ネット」)の強化。

 

 ○昨年9月に組織を会員制に移行、各部会の研修などが始まりました。

  拠点病院、在宅医、ホスピス、訪問看護ST,薬局などで、市民塾も参

  加しています。

  まだ緒に就いたところですが、是非早急に研鑽が進んで、一日も早く 

  「在宅で最期を穏やかに過ごしたいがん患者の皆さんがご希望通りに過

  ごせる」ようなネットとシステムの完成を期待しています。

 

○’17年度方針:

 

 ~「がんになっても安心できる吹田の街づくり」を目指して~

 

1.「吹田在宅ケアネット」に参画、会員制に組織を改革したのを機に一

  層の活性化を図り、吹田地域の「在宅ケア」のネットワークとシステ

  ム化の完成に注力する。

 

 2.吹田市のがん対策計画への積極的な提案。

 

3.患者・家族さんとの交流促進(吹田がん情報コーナー、がんサポート

  カフェ、吹田がん患者・家族会など)。

 

4.ピアサポーター研修の継続実施。

 

5. 健康展(9月2日)に出展。(会の広報・・講演会、情報コーナー、

  各種会合・公開講座のPR)総合福祉会館。

 

6.ボランティアフェスティバルへの参加。5月28日(日)市役所駐車

  場。

 

7.公開講座の開催:2~3回。テーマ:がん患者さんの在宅看取り 、な

  ど(仮)。

 

8.「吹田ひまわりの会(遺族の会)」の活動展開(月1回)

 

9.効果的な広報を更に充実して、会員増に結び付ける。

 

10.「がんの予防と早期発見」の情報発信 

 

11.例会の開催:月1回(活動の活性化、情報交換、研究、運営の検討、資

  金対応、会員増加、等)

 

以上

 

明けまして おめでとうございます。

今年も、ご支援賜りますようお願いいたします。(’14.1.2)

いま、こんなことを考えています。

 

今年:

 

①ビッグイベントの開催:

 日程:10月19日(日)13:30~15:30(予定)。

 講演会:(仮)「がんとどう向き合うか」

 講師:ジャーナリスト 立花 隆 氏。

 会場:吹田メイシアター大ホール(定員1,400名)。

 

 これまで、2年に1回、ビッグイベントを開催してきました。

 鎌田 実先生、A.デーケン上智大学名誉教授、などのご協力を頂き、いずれも

 1,000枚以上のチケットをお求め頂けました。そして、アンケートを拝見してもと

 ても好評で、大変嬉しいことでした。

 

 今年も、こんな企画をしました。是非、ご来場をお待ちしています。

 立花氏は、’09年、NHKスペシァル「がん 生と死の謎に挑む」(同名の書籍あ

 り)の企画に携わり、初の本格的な大型のがん番組として放映されて、一大セン

 セ ーションを巻き起こしました。

 今回、ご多忙な先生が講演を快諾していただけたことは、大変嬉しいことで

 す。

 

②(仮称)「吹田がん情報コーナー」の開設:

 6年前から、「吹田みんなの健康展」に参加。1.5日の会期中に、約200~250

 人の市民の皆さんとお話をしてきました。最も痛感したのは、皆さんが、がん情

 報の探し方にご苦労されていることでした。

 偶々、名古屋市がん相談情報サロンのお話を伺う機会があり、「吹田にも是非」

 と考えました。

 しかし、費用がないところから、まず、「情報コーナー」からスタートしたいと考

 えました。

 昨年5月に、井上市長と「てつやの部屋」でお話する機会があり、市長からもお

 奨めを頂きました。

 市役所のロビー(又は、ラコルタ)などで、毎月2回、持ちたいと思っています。

 そして何年か先には、吹田のすべてのがん診療拠点病院で、「がん患者サロ

 ン」ができると良いなと思っています。

 

③ピアサポーター研修の開催:

 がん患者さんとお話しをするにあたっては、十分な心得が必要です。それが

 なければ、心ならずも患者さんを傷つけてしまう心配があります。

 そこで、日本対がん協会が作成したテキスト・DVDを使って研修会を開催し

 ます。2月に、会員だけで試行して、その上で、開催をと思います。

 

今後:(仮称)「吹田在宅ケア・ネットワーク」

 ’07年6月、「吹田在宅ケアを考える会」が発足(代表世話人;吹田市民病院

 村田幸平診療局長)、年2回、公開研究会を開催してきました。

 世話人会で検討しながら、更に大きな組織づくりができて、がん患者さんの在宅

 ケアが推進できればと思います。

 

                                             以上

第50回公開講座「つどい場さくらちゃんの活動」

(12.7)NPO法人 つどい場さくらちゃん 理事長 丸尾 多重子氏

 

1.設立の動機:両親と兄の介護を10年間。その間に、緩和ケアの

  大切さ、強すぎる薬への依存、そして何よりも、患者・家族の勉

  強の必要性、などを感じてきた。

 

2.介護保険制度スタート:制度の問題点が目に付き、介護者が情報の入手の必要性と勉強の必要性を感じた。そのためには、「人と交わらねばならない・・つどい場」事も。特養での勤務の中で、これでいいのかと大きな問題を感じた。

 

3.「つどい場」のスタート:自分でやらねばと、4つの条件で探し

  た ①駅の近く ②市役所の近く ③社協の近く ④安い家賃

  その後、駐車場も。

マンションだったため、住民との問題があり、現在の一軒家を。

 

4.タイ活動:スタートは、1日1,000円(利用料:500円、昼食:500円)で昼食を食べて遊べるサービスを。食べる楽しみはとても大切。今の施設の食事はひどい。

「出かけタイ」:今の介護施設では、外へ出さない。移動の自由は、

  みんなが望んでいる。そこで、みんなで「出かけよう」と、3,

  40人で旅行に。看護師さん、介護士さんなどがボランティアで

  応援して下さって、北海道には9回も出かけた。外に出ると、み 

  なさんの顔色が随分良くなってくる。

「学びタイ」:両親の介護、特養での体験を通じて、知識・・勉強の

  必要性を痛感してきたので、色々な学びの機会を作っている。「見守りタイ」:見守りが必要なお年寄りを介護している家庭で、介

  護する人がリフレッシュしたい時や買い物や用事があって外出し

  たい時、介護が必要な1人暮らしの人などに、時間単位で見守り

  や話し相手をする(1時間:600円)。

その後、西宮市がモデル事業としても同制度を採用したが、「さくらちゃん」は介護者が居なくても行くので、利用率は圧倒的に高い。

 

5.展開:今では、介護職の方、行政関係者、医療関係者、学生さん、ご近所さんなど、いろんな方が訪れてくれるようにった・・「まじくる」状態で活性化。

同じような「つどい場」が10カ所できている。「住み開き」(空いている家や部屋をそのまま使ってスタート)するので、オープンし易い。

また、民生委員さんから提供された建物を、20代の若者が借りて、ボランティアが補修、更には野菜の販売やジャム作りなど、積極的に資金作りを行っているところもある。

 

6.おわりに:長生きしたらいけないのですか。お年寄りが、施設で

  動かない生活の中から、話が出来なくなる、足が弱ってくる方が

  多い。「つどい場」を作って、介護家族の支援を行いながら、み

  んなが「まじくり」合って暮らせるように。それを、市民の行動

  力が可能にする。              (文責:小澤)

 

(感じた事):「はずみ」でスタートしたと言いながら、施設の現状と問題点を嘆き、「つどい場」で「まじくり」合いながら、西宮から全国に、ユニークな活動を発信している「まるちゃん」。熱い思いで語られた。とても文字では表現できないのが残念。女性は「はずみ」で動くと・・。市民の行動力でとの言葉は、吹田でも・・と期待したい。               (小澤)

 

第49回公開講座「がん患者の在宅ケアの実際」

(11.16) 関本クリニック院長 関本 雅子氏

 

1.関本クリニックの現状:‘01年10月開院~’12年9月。

訪問患者死亡総数;996人。

死亡場所;自宅469人(47%)、ホスピス368人(37%)、施設15人。

在宅療養期間;最短1日、最長419日。

2.がん対策推進基本計画(平成24年度~28年度;第2期)

主な変更点;働く世代や小児へのがん対策を強化。

3.がんをめぐる日本の現状:

’81年以降、「がん」が死因の首位。

日本人の3分の1が「がん」で死亡する時代。

生涯で、がんにかかる可能性;男性54.9%、女性41.6%・・2人に1人。

ホスピス(緩和ケア病棟);254カ所(約5,100ベッド)・・不足。

4.ホスピス・緩和ケアの基本方針(日本。‘09):(抄)

○生命を尊重し、死を自然なこととして認める ○無理な延命や意図的に死を招く事をしない ○最期まで患者がその人らしく生きていけるように支える ○病気の早い段階から適用し、積極的な治療に伴って生じる苦痛にも対処 ○患者と家族のQOLを高めて、病状に良い影響を与える

5.在宅ホスピスで可能な処置内容;手術以外は、病院とほぼ同じ処

  置が可能。

6.がんの痛みの定義と治療目標:

  痛みの定義;患者本人が痛むと言っているもの。

  痛み治療の目標;第1段階;痛まずに良眠できる 

          第2段階;安静時に痛まない

  第3段階;体動時にも痛まない

7.鎮痛剤と副作用:(略)

8.緩和医療における鎮静:(略)

9.「終の住処」をみつけるためのチェックリスト13:(略)

10.「死」前後の患者さんの状態とその対処法~ご家族の方へ:

                      17項目(略)

 

(文責;小澤)

 

(感じた事):2時間足らずの時間の中で、「在宅ケアとは」という概要を、分かり易く、シッカリお話し頂いた。多くの方が、「教科書として」保存したいと仰せ。全てをお伝えできないのが残念。

そして何よりも、先生の温かいお人柄が伝わってきた。終了後の定例の懇談会でも、「こんな先生を増やすにはどうしたらいいのだろう」という意見が百出。

レジメの余部が若干あります。ご希望があれば、どうぞ。        (小澤)

 

 

第48回公開講座(腫瘍内科の立場から)

(13.10.12)      

市立吹田市民病院 内科(腫瘍内科)宮崎昌樹氏

 

1.がんが増えている:死因では30%(約30万人)と最も高く(H.22)、その中でも肺がんは大幅に増加しつつある。

   

2.腫瘍内科医とは:薬物療法に関する充分な基礎知識を持つ。 標準治療が正しく実施できる。 がん薬物療法に伴う副作用に適正に対処できる。 新しい治療法創生のための臨床試験が実施できる。 緩和医療ができる。 がん治療に関するセカンドオピニオンができる。

   

3.日本の腫瘍内科医:約700名。米国並みにすると、数千人が必要と言われる。

 

4.がん患者さんが抱える悩み:不安など心の問題49%(再発・転移:16%、将来に対する漠然とした不安:12%)。 症状・副作用・後遺症:15%。 家族・周囲の人との関係:11%。 就労・経済的不安:8%。 診断・治療:7%。

   

5.がんの治療:手術、放射線(以上は、局所療法)、化学療法(全身療法、抗がん剤・分子標的治療薬、ホルモン療法薬)。 これらの治療法を同時または異時性に組み合わせて、より高い治療効果を狙う=集学的治療。

      

6.進行固形がんの化学療法の目的:QOL(生活の質)の改善と生存期間延長。 治療の目的:治癒する治療・生存期間の延長する治療。 副作用が少ない治療。 コストが安い治療・投与が簡便な治療。 効果と副作用のバランスが重要。

 

7.がん化学療法中に苦痛と感じる症状:悪心、脱毛、嘔吐、疲労感、駐車に対する不快感、便秘、治療に対する不安、家族や配偶者への影響、抑うつ感、不安・緊張感。

   

8.副作用対策:抗がん剤治療では副作用は必発。充分な対策を行えば、大半は対処可能。早期発見が必要。

   

9.がん医療の目標:がん治療の目標・・治癒・予後の延長とQOLの向上。 緩和ケアの目標・・QOLの向上・予後に良い影響。 両者は互いに補い合う。

   

10.がん患者のストレス:死。 家族や医師への依存。 人生目標の中断。 人間関係の途 絶。 容姿の変貌。 倦怠・痛み・臭いなどの不快感。

   

11.緩和ケアをとりまく現状:症状緩和が不十分(医療用麻薬の消費量が少ない)。 安心してがんの治療が受けられ、苦しくなく過ごせると考えている人は半数に満たない。

   

12.がん性疼痛治療の目標:第1;痛みに妨げられない夜間の睡眠時間の確保。 第2;安静時の痛みの消失。第3;体動時の痛みの消失。

   

13.腫瘍内科医とは:がん患者の診断から最終的に死に至るまでの段階に関わる存在。その場その場の治療選択、将来の事に対するマネージメントを、患者さま及び家族と決めていく存在。       (感じた事)腫瘍内科医・・言葉も実態も知らない人が多いのでは。今回は、100枚以上のスライドを使って、懇切なお話しを伺い、その概要を知ることができて良かった。   抗がん剤の用い方については、昨今いろいろな書物が出ていて、市民には迷いがあるが、それなりの知識を持つ事は自己判断のうえでも大変大切なことと思う。

                                         (小澤)   

「がんサロンを語ろう」(13.9.29)から。

 (公)日本対がん協会主催の研修が、東京国際フォーラムで開催。

当市民塾から、午前2人、午後1人が出席。

   

持ち帰った資料を見、会議の様子を聞いて(当市民塾のブログでご覧になれます)、感じたこと。  

  

私たちが、8年前に立ち上げた時は、全国的にも珍しい、立派な組織だっと自負していたが、今はすっかり追い越されている。

   

その原因は、私たちの努力の足りなさもあるが、何といっても、医療機関や行政との組織的な連携ができていないことにあると思い知りました。

   

「吹田在宅ケアを考える会」が7年前に発足して、毎年2回ずつ研究会を開催してきていて、それなりの成果があると考えているが、組織の力になっていない事に焦りを感じてきていた。 「それは、これだったのだ」と、今更ながら気づいた次第。

   

来年3月8日(土)午後、在宅研の第14回が、メイシアターで開催予定で、私がコーディネーターを仰せつかったので、新しい組織づくりへの挑戦を考えたいと思っています。

第47回公開講座

 

賃貸マンション型ホスピス「アマニカス」

千里ペインクリニック 院長 松永 美佳子氏

 

1.千里ペインクリニック開院(平成16年)からアマニカス誕生ま

  で

(1)  千里ペインクリニック:外来(ペインクリニック・良性疾患)と、訪問診療(在宅ホスピス・がんの方)の2本立てで、「その人らしく生きることをサポート」する。

  在宅ホスピス:○自宅にいながら緩和医療が受けられる 

         ○24時間・365日体制 

 ○病院で治療(化学療法、放射線療法、手術)を

  受けていても可能 

 ○病院との連絡を任せられる

(2)これまで:

  ○往診患者の死亡場所:自宅が70%、病院14%、アマニカス

   7% 

  ○患者さんの年齢層:70歳以上が60% 

  ○65歳以上の老々・一人暮らし世帯が増加

(3)がん患者が自宅で過ごす環境:老々介護・核家族・独居 ⇒

   介護が大変、自宅で過ごすことが困難

(4)問題点:

   ○がん難民の増加 ○家族の介護負担の増加 ○介護保険の限

   界 ○自宅での看取りを行う医療機関の不足 ○介護破綻

   ・・・がん患者の行き場がなく、介護破綻を引き起こしている

   のが現状 ⇒誰が、どうやって解決するのか?

 

2.「アマニカス」:(=平安なる特別の場所・・サンスクリット

           語)(診療所の2.3階)

(1)入居対象者:○がんの患者さん ○がん以外の、痛みが強くて

   困っている患者さん

 

(2)特長:○敷金・礼金不要で、利用日数分だけの費用 

      ○千里ペインクリニックからの訪問診療・訪問介護によ

       る24時間体制のサポート 

      ○家の雰囲気で自由に過ごせる 

      ○食事・洗濯・入浴など、最期まで生活できる環境 

      ○病院や他施設で治療もできる

 

(3)どんな方でもOK:

      ○がんで治療中の方、治療をしていない方 ○症状がな

       い方 

    ○がんと診断されて、終の棲家としたい方 

    ○がんで認知症の方 ○がんではない痛みの治療を希

     望される方 ⇒ 要は、何でもOK,柔軟に対応。

 

(4)アマニカスにできること:○緩和ケア 

       ○日常生活のケア 

       ○抗がん剤のサポート

     ○代替療法(免疫療法、温熱療法、食事療法などのサ

      ポート) 

     ○精神的なサポート 

     ○その人らしく過ごす事のサポート

 

3.その他:○早くからの緩和ケアが必要 ○費用について

 

4.本日のポイント:

  ○早くから緩和ケアを取り入れて、安心した生活を 

  ○病院の外で看取りを行うには、病院でもない、自宅でもない中

   間型施設が必要 

  ○ホスピスとは、看取りを行うだけでなく、最期まで生活できる

   空間である方が望ましい

 

「感じた事」:アマニカスの理念・・・がん患者さんのどんな希望に

       も応えられる終の棲家を目指している事が、良く理解

       できました。途中で20分ばかりの、迫力ある映像で

       の紹介もあり、とても分かりやすいお話しでした。あ

       との懇談会(内輪)でも、「最期はアマニカスが良

       い」との声が大きかったです。 (小澤)

 

 

 

大阪府がん対策推進委員会、大阪がん患者・家族連絡会

大阪府がん対策推進委員会:

 

平成23年3月に成立した「大阪府がん対策推進条例」に基づいて設置。

委員会(委員28名、会長:成人病センター堀総長)と、その下の12部会で活動を展開。大阪府がん対策推進計画の中間見直しも、さる3月に終了した。

 

2年間の任期が終わり、現在、新メンバーの選定中。

 

新年度は、次の点を改定。

①組織のスリム化による効率化を図る。委員会の定員を20名程度に減員。部会を7部会に(5部会をWGに)

②1団体1名。

③多重兼職・年齢制限70歳未満)

④在職期間:原則2年。最長4年まで。

 

最後の委員会での、私の発言:

①「もっと早く、もっと深く」

②各部会の活動をアクションプラン(実行計画書)を作成して、計画的・効果的に展開を。

 

任期満了に当たっての感想:

①法律が制定され「がん対策基本法」、初めて予算措置が取られ、動く。政治の力を感じた。

②大阪府のがん対策の動きが目に見えるようになってきたが、課題・問題が大きく、推進には一層のリーダーシップとパワーが必要。

 

新体制での一層の進展を、心から期待します。

 

大阪がん患者・家族連絡会:

 

行政からのお誘いで生まれた会で、2年間、3人の世話人の一人として参画。

色々なボランティアグループがあり、当初は、会議が上手く進まないことが多かったし、委員会や他の組織にもご迷惑をかけて、顰蹙をかったこともあった。

2年目になって、漸く落ち着いた形になったが、2年目は「大阪府がん対策推進計画」の中間見直しに時間を取られた。

 

さる6月末の会合で、世話人が交替し、新しい体制での活動が始まる。

 

感想:

①委員会や部会で、患者(市民)の声を反映していくためには、大変なパワーが必要。緩和ケア推進委員会で、府下の医療機関へのアンケート調査の分析が、一片の整理にしかなっていなかったので、独自の数字の整理と分析を10頁ばかりの文書で委員長あてに提出したが、事務局に回されただけで、日の目を見なかった・・こうした事例が他にもあった。

連絡会委員の中には、勢いのいい方がいらっしゃるが、勢いだけでは意見が通らない。各人の特色を生かした活動で、患者・市民の立場を代弁する形での認められる提案が必要である。

今後の新体制に期待したい。

 

 

 

第2回(通算46回)公開講座(6.15)

テーマ:がんの予防と早期発見

大阪府立成人病センター がん予防情報センター 疫学予防課課長 中山 富雄氏

1.がんは、どんな病気でしょう

○2人に1人が、がんにかかる時代

○がん家系・・・そんなに遺伝はしない。

○がん細胞は、毎日あなたの体に生まれているが、生き残ってがん

 になるのは稀。ストレス・過労・不眠、加齢などで免疫力が弱る

 と、がんに。

○部位別の危険因子:確実なもの( )はほぼ確実

  胃:喫煙・ピロリ菌感染(塩分)。 大腸:多量飲酒(肥満・運

  動不足)。 肝臓:多量飲酒・肝炎ウイルス感染(喫煙・肥満・

  糖尿病)。 肺:喫煙(受動喫煙・職業性アスベスト)。 乳

  房:閉経後の肥満。 子宮頚部:ヒト・パピローマ・ウイルス。

 ⇒タバコは、全身のがんに影響。

 

2.細菌・ウイルス対策とがん予防

(1)ヘリコバクター・ピロリ菌:若年者は感染率が低い。健康保険

  でも除菌が可能であるが、陰性者(感染していない)でも、胃が

  んが発生する。

(2)B型肝炎ウイルス:100万人が感染。血液を介して感染。医

  療従事者に多い。

(3)C型肝炎ウイルス:150万人が感染。肝がんを発症しやす

  い。検診を。

 ○サプリメント(ビタミン):大量摂取で、がんの予防はできな

  い。

 

3.予防

(1)食事などによる一次予防:極端な偏食以外は、目に見えた危険

  はない。1日30品目のようなバランスのとれた食事が望まし 

  い。特定の食品にこだわり、過剰摂取になることの方が危険か  

  も。

(2)二次予防・検診:

  ○早期発見が役に立ちやすい場合(胃がん、大腸がん、子宮頚がん、乳がん)、早期発見が困難な場合(白血病、悪性リンパ腫、一部の肺がん)、早期発見が役に立たない場合(甲状腺がん、前立腺がん)。

(3)定期的検診のもつ最大の問題:

  ○進行速度の遅いがんほど発見されやすい ○進行速度の速いがんは発見されにくい

  ⇒検診は万能ではない。がんの種類によっては、役に立たない場合もありうる。

(4)科学的に効果が確立され、推奨されるがん検診:

子宮頚がん:細胞診。 乳がん:マンモグラフィ。 大腸がん:便潜血検査。 胃がん:胃X線検査。 肺がん:胸部X線検査(たばこを吸う人:+喀痰細胞診)

 

4.まとめ:

 ①症状があるときは、検査でなく病院へ ②検診のご利益は完ぺき

 ではない ③検診が役に立たないがんもある ④人間ドックと住民

 検診を使い分けよう ⑤対象年齢。受診間隔を知っておこう

 

「感じた事」:タバコのがんへの影響は良く知られているが、検診に

   ついては十分な知識がなかった。間違っていた事もいくつかあ   

   った。聞けば聞くほど、がんの予防や早期発見の難しさを感じ

   ます。                     (小澤)

 

 

第1回(通算45回)公開講座開催(5.11)

「がん情報の探し方」大阪がんええナビ制作委員会代表 

                         濱本 真紀氏

○主な活動:ホームページで情報提供。講演、発表による広報・啓発。11種の商品募金。

○適切な情報の取得と活用を提案

①患者・家族に出来ない事・・・医師とのより良いコミュニケーシ

 ョンを。

②患者・家族にしかできない事~医療チームの一員であることの自

 覚。

③がんの治療において、患者・家族の求める情報

④インターネットを使っての実習

 

「感じた事」:がんと診断された時、多くの方が、「頭が真っ白、どうすれば良いか・・慌てる」のではないでしょうか。2人に1人ががんになる現在、誰ががんになってもおかしくないのですから、こうした事態に備えて、日頃から、知識を蓄えておくことが大切。

 まず、役に立つ情報を探す・・・そして、どうするか的確な判断をする事が大切。そのための方法の一つを教えて頂きました。会場で、インターネットを操作しながら、とても分かりやすいお話しでした。

 例えば、インターネットで検索すると、大量の情報がありますし、色々な種類の情報が、そしてコストも色々・・。当市民塾のHPとブログでリンクをしているのは、①がん情報センター(国立がん研究センター)②ええナビ、の2つです。

    は、国立がん研究センターなので、一般的には信頼できる情報と考えられますし、②

は、明確なデータや資料に基づいた情報を使いやすく整理しているからです。インターットをおやりの方は、是非一度アクセスをしてみて頂いては如何でしょうか。市民塾のホームペイジやブログからも可能です。

 

 

「てつやの部屋」で、井上市長と懇談。

5月8日15:00~16:20、市役所・市長応接室に5人の役員が伺って、懇談させていただきました。4月から、「てつやの部屋」(市民と市長との意見交換会)がスタート、当市民塾は3番目。

 

出席者の自己紹介の後、約20分間、当方からお話をさせて頂き(要旨:下記)、その後、市長からの提案を頂くなど、懇談をさせて頂きました。

私たちの話にジッと耳を傾けて頂きました。

 

私たちからの提案(仮称:吹田がん情報サロン)に対して、市長からは、取り敢えず可能なこととして、市役所ロビーや市民公益活動センターなどの市の施設で、定期的に相談会を持ってはということでした。

 

大きな施設を持つのではないので、十分ではありませんが、相談窓口としての機能は考えられます。早速、具体的な進め方を考えてみたいと思います。

幸い、「吹田在宅ケアを考える会」(HPあり)が活動7年目、世話人会(年2回)が、5月に開催予定なので、相談をいたします。

 

「お話申し上げた骨子」

 

1.がん対策の大きな流れ:国(‘08年がん対策基本法)、大阪府

 (’12年大阪府がん対策推進条例)をあげて取り組んでいる。大

 阪府がん対策推進計画に基づき、大阪府がん対策推進委員会(会

 長:大阪府立成人病センター総長)が、7部会を設けて活動。

 

2.吹田の現状:

(1)がんによる死亡率:36%。(国:30%。

                 大阪府:33%)。

(2)吹田市の在宅死率(‘07-‘09)11・0%

  (大阪府平均:8.0%)(参考:吹田’95-’97 4.4%)

(3)吹田市内の活動:吹田在宅ケアを考える会(‘07年、代表世

   話人:吹田市民病院診療局長村田幸平氏など18名)が、年2

   回の研究会・世話人会。

(4)吹田ホスピス市民塾:別紙チラシ参照。

 

3.提案:吹田がん情報サロンの設立

(1)目的:市民が、がんに関する情報や相談を気楽にできる場所づくりで、対応の遅れを防ぎ、がんになっても安心な街づくりの役立て、更にはがんによる死亡率の減少につなげる。

 

(2)背景:

①がんは2人に1人が罹り、3人に1人ががんで亡くなる時代。

 ②大阪府では、がん診療拠点病院での相談機能が検討されているが、一般市民には敷居が高い。

  吹田市みんなの健康展で、毎年、250~300人の市民と話し

  合っているが、「相談したくても相談できない」皆さんが多い。

 

(3)構想(案):

 (1)開設:当面は、週1回(木)午後(13~17)。その後の状況を見ながら、頻度を増やす。

 (2)場所:市民のアクセスの良い場所。

 (3)役割:①がんについての一般的な相談。各種情報の紹介。

       ②セカンド・オピニオンの相談。

       ③デイサービス。

       ④がんの悩みや不安を傾聴(ピアサポート;昨年か

        ら、全国的に展開)。

       ⑤患者会・講座などの情報紹介。

       ⑥その他、各種の相談。

 (4)設備:①相談スペース。

       ②対応:医師(急性期病院、在宅医)、看護師、介護師、薬剤師、市民、他。

       ③キッチン。

                             以上

 

 

ブログ、スタート。

 ある役員さんから、「ブログを作って、皆さんに気楽に読んで頂けるようにしようよ」と提案されていました。

 何分にもIT音痴の私のこと、中々スタートできなかったのですが、漸く、重い腰を上げることになりました。

 周囲から「フェースブック」を誘われるなどして、改めてITの凄さを知り、また、日頃から「もっと読みやすいHPができないものか」と悩んでいたこともあってのスタートです。

 30日の午後、お姫さま(元)3人が我が家に集合、狭い私の書斎で約2時間。実習もめでたく終了、スタートとなりました。

 スタートはしたものの、まだ未完成。これから私を含めて4人が書いていこうということになりましたので、どうか温かいお気持ちで、末永くお付き合いくださると嬉しいです。

 左の欄の「ブログ」から入れます。

                                              以上

 

 

来年度ビッグ講演会に、立花隆氏・・・。

 これまで2年に1度、ビッグイベントを開催してきましたが、来年度は、ジャーナリスト立花隆氏に決まりました。

 会場:吹田メイシアター大ホール(定員1,400名)

  日程:10月1日抽選のうえ決定。

 

 (これまでのビッグイベント)

’08年10月:自主映画会「終りよければすべてよし」(725人)

’10年10月:鎌田實講演会「命を見つめて~がんと共に生きる」

                        (1,106人)

’12年10月:A.デーケン講演会「よく生き よく笑い よき死

        と出会う」

1,032人)

立花 隆氏ジャーナリスト・ノンフィクショ ン作家・評論家。

  ’40年、長崎県生。

  東大文学部仏文科卒。‘64年文芸春秋に入社、2年後退社。

  ’68年フリーライターとして活動開始。幼少期から一貫して、

  人の生と死の問題に関心を持ってきた。

  ’74年、文芸春秋に「田中角栄研究~その金脈と人脈~」を発

  表、大きな反響を呼んだ。

  東京大学教養学部で「立花ゼミ」を主宰。

  ‘07年膀胱がんを手術。

  ‘10年「がん生と死の謎に挑むNHKスペッシャル」(番組と

  同名の書物)など、がんに関する著作・講演も多い。  

  この間、「講談社ノンフィクション賞」(‘78年)「菊池寛

  賞」 (’83年)「新潮学芸賞」(‘90年)「司馬遼太郎

  賞」(’98年)を。

 

    http://chez.tachibanaseminar.org/books/

以上

 

 

 これまで2年に1度、ビッグイベントを開催してきましたが、来年度は、ジャーナリスト立花隆氏に決まりました。

 会場:吹田メイシアター大ホール(定員1,400名)

  日程:10月1日抽選のうえ決定。

 

 (これまでのビッグイベント)

’08年10月:自主映画会「終りよければすべてよし」(725人)

’10年10月:鎌田實講演会「命を見つめて~がんと共に生きる」

                        (1,106人)

’12年10月:A.デーケン講演会「よく生き よく笑い よき死

        と出会う」

1,032人)

立花 隆氏ジャーナリスト・ノンフィクショ ン作家・評論家。

  ’40年、長崎県生。

  東大文学部仏文科卒。‘64年文芸春秋に入社、2年後退社。

  ’68年フリーライターとして活動開始。幼少期から一貫して、

  人の生と死の問題に関心を持ってきた。

  ’74年、文芸春秋に「田中角栄研究~その金脈と人脈~」を発

  表、大きな反響を呼んだ。

  東京大学教養学部で「立花ゼミ」を主宰。

  ‘07年膀胱がんを手術。

  ‘10年「がん生と死の謎に挑むNHKスペッシャル」(番組と

  同名の書物)など、がんに関する著作・講演も多い。  

  この間、「講談社ノンフィクション賞」(‘78年)「菊池寛

  賞」 (’83年)「新潮学芸賞」(‘90年)「司馬遼太郎

  賞」(’98年)を。

 

    http://chez.tachibanaseminar.org/books/

以上

 

 

’12年度年次総会開催。方針などを決定。

’13年3月16日午後2時から、吹田市男女共同参画センター(デユオ)で、開催、以下の議案について提案、審議、決定された。

なお、午後3時に終了後、懇談会が午後4時30分まで持たれて、新たに加わった中期方針や新年度方針について、自由闊達な意見交換が行われ、有意義な会合となった。今後の月例会で、引き続き議論を深めていくこととなった。

スタートから8年目を迎える今年。また思いを新たにして、取り組んでいきたいと思います。

 

議案:

①’12年度活動報告

②活動の評価

③会計報告・会計監査報告

④’13年度方針案・中期目標案

⑤’13年度予算案

⑥役員改選

                                              以上

第2回デュオ祭で、「がんの予防と早期発見」を発表。

 

’13年2月24日(日)10~16時開催のデュオ祭の活動発表部門で、10時30分から40分間の時間を頂きました。

デュオ(男女共同参画センター)は、私たちが毎月、定例会・吹田がん患者家族会・遺族の会を、そして年6回の公開講座の開催会場で、活動の拠点です。

デユオ祭への参加は、展示:9グループ、作品販売:6グループ、飲食:5グループ、そして活動発表10グループでした。

活動発表といっても、他の9グループは、マジック、朗読、太極拳、コーラスなどのパフォーマンスで、当市民塾のような「お堅いテーマ」は、全体の雰囲気にはそぐわないものでした。それも、他のグループの持ち時間20分に対して、2倍の時間を頂けた事も。

勿論、事情は承知していたので、「ダメもと」での申込で、「無理のない決定を」と、実行委員会に申し上げていたのですが、採用頂いた事は英断でした。

幸い、朝の最初のプログラムにも拘わらず、30名ばかりがお見え頂き、スライドを使っての説明を熱心に聞いて頂けた事は嬉しい事でした。                           以上

 

 

あけまして おめでとうございます。

昨年は、皆さまに、大変ご支援いただき、有難うございました。本年も、よろしくご指導賜りますようお願い申し上げます。

 

昨年:

 10月:A.デーケン上智大学名誉教授の講演会「よく生き よく笑い よき死と出会う」を開催。900名の方が来場いただきました(チケットは、1,032枚)。

重いテーマですが、素晴らしいユーモアに溢れたお話に、会場が、何度も大きな笑いに包まれました。アンケートを拝見しても、皆さんの感動が伝わってきます。

初めは、「ドイツの方だけど、日本語は話せるの」の質問からスタート。

でも、多くの方にお見え頂き、大きな感動を受け止めていただき、本当に「よかった」と思いました。

その後も、多くの方からお話を頂いたり、先生の講演をお願いしたいので、紹介をしてほしいといった依頼を頂いたり、まだ、余韻が残っています。

2年に1回のビッグ・イベントですが、日本財団からの助成を頂けたお陰で、500円の入場料で企画できました。有難いことです。

企画・実行が大変ですが、死生観の大切さ、当市民塾の周知など、大きな役割があるので、できるだけ継続したいものと考えています。

 

公開講座:昨年も、6回、開催できました。「5大がん~予防と早期発見・早期治療~」のテーマで、吹田市民が日頃、お世話になっている近くの病院(阪大、吹田市民、済生会吹田・千里、淀キリ)のご協力で、講師の先生方には、気持ちよく来ていただき、とても素晴らしいお話を伺うことができました。講座は、延べ44回になります。

欲を言えば、もっと多くの市民が来て欲しいものです。

 

大阪府がん対策推進委員会:推進計画(10年間)の中間見直し年に当たり、委員会や部会で検討が進められ、私も、委員の一人として、参画させていただいています。

部会には、できるだけオブザーバーとして参加いたしましたが、この1,2年で、随分大きな進展をしています。更に、「より早く、より深く」検討が進められることを期待します。

 

患者・家族会、遺族の会:それぞれ毎月1回、会合を重ねてきました。お陰さまで、定着してきたように思います。HPや市報をご覧になって、新たに来ていただくのも嬉しいことです。更に、大きな輪になっていくことを期待したいです。

 

今後:吹田がん情報サロン(仮称)を作って、「がんのことなら気軽に、何でも相談できる」 場所をと思います。そこでは、がん患者さんのためのピア・サポーターの拠点になり、デイサービスもできると良いなと思っています。

ただ、結構な資金が必要なので、工夫が必要です。良い知恵はありませんか。

 

                                               以上

 

 

当市民塾の役割を再認識

当市民塾の定例会議は、定例会、患者・家族会、ご遺族の会、の3つ。毎月開催している。参加は、オープンで、自由参加。気に入っていただければ、「近いうちに入会を」ということになっています。

12月1日の定例会に、がん患者のご親戚の方、A氏がお見えに。

2,3か月前に、インターネットで承知したということで、電話を頂き、神戸の患者会にご紹介をさせていただいた。その後、デーケン氏講演会にお見えになり、続いて例会にもお見えになったとのこと。

 

皆で色々なお話をしたが、その中で、A氏のご発言:「がんになって、まず困るのは、どこで情報を得られるかということ。私も、色々探したが、中々うまく見つからなかった。これだけ、多くのがん患者さんが居て、多くの方が困っている。その中での市民塾の役割は実に大きいと思う。これからも是非、発展させてほしい」

 

実のところ、公開講座への参加が中々増えないし、会員数も、100名を目の前にして中々到達しない。少々、焦りもありましたが、A氏のお話を伺って、また、自信が生まれました。

 

今後:①吹田がん情報サロン(仮称)を作って、まず、週1回程度から。将来は、常設に。がんの事なら何でも相談、の体制を。 ②ピアサポーター講座を開催して、がん患者さんの精神的なお悩みと情報のお知らせなどを と考えています。

①は、まず、場所の決定から、②は、対がん協会の研修プログラムをベースに、セミナーの開催から。

是非、皆様のお知恵を拝借させてください。以上 12月4日

A.デーケン氏講演会、成功裏に終わる

 10月18日(木)14~16時、吹田メイシアター大ホール(定員:1,400名)で、A.デーケン上智大学名誉教授が、「よく生き よく笑い よき死と出会う」と題して、ご講演を頂いた。

 難しい「生と死」のお話を、レジメに沿ってお話を頂いたが、ユーモアをたっぷり入れたお話で、900名の会場は、何度も爆笑の渦・・・。こんな講演会も珍しい。

 アンケートも、300人以上が書いてくださり、91%が「大変良かった」、9%が「良かった」。文面も、皆様の感動が伝わってくる内容で、企画して良かったと、つくずく感じた次第。

 吹田市民でも、当市民塾をご存じない方も居られて、今後の一層の活動の必要を感じました。また、吹田以外からも多くの方がお見え頂きました。

 ロビーでは、開会の前と後の時間、先生がお見えになり、多くの市民の皆さんと歓談、写真撮影と、とても和やかなひと時でもありました。

 また、東日本大震災への募金を呼び掛けたところ、56,000円の浄財を頂いた。

 お陰さまで、当初の目標の1,000名を越えるチケットの購入を頂き、結果の高い評価も頂き、嬉しい1日でした。

 また、日本財団の広報からも取材に来ていただき、ブログに掲載頂いたことも嬉しいことでした。

 ということで、嬉しいことだらけの講演会でした。これを糧に、今後の活動を、更に深めていきたいと思います。

http://blog.canpan.info/koho/archive/1890

 

 

第4回公開講座 5大がん~予防と早期発見・早期治療を~

 「乳がん」

済生会千里病院 乳腺分泌外科 部長 北條 茂幸氏

 

1.予防:ハッキリした原因がわかっていないから(多くの因子が考えられ、解明されているものもある・・放射線によるDNA切断)、確立された予防方法はない。

   但し、遺伝性乳がんについては、まず遺伝カウンセリングを受

     ける・・予防法はある。

 

2.発症の危険因子:①初潮年齢が低い、閉経年齢が高い。 ②未

     婚、未産、高齢出産。 ③肥満。

 

3.発症年令:①40歳代 ②50歳代 ③60歳代 ④30歳代

             ⑤70歳代 の順。

 

4.症状:しこりをふれる 90% ②乳頭から血の混じった液が出

          る 5%

   乳がんは、自己触診で発見できる唯一のがん。痛みなどは殆ど

      ないので、早期発見には自己検診が極めて大切。

 

5.治療順序:①術前療法(手術前の全身治療。化学療法・・ホルモ

     ン療法)②手術、術後放射線治療 ③術後補助療法(再発予防

     の全身治療。化学療法、ホルモン療法) ④再発時の治療(ホ

     ルモン療法、化学療法、放射線療法)⑤緩和ケア

 

6.手術:①乳房に対する手術(乳房切除術、乳房温存手術) ②脇の下のリンパ節手術(腋窩リンパ節郭清術、センチネルリンパ節生検

 

7.乳房温存手術の条件:①しこりの大きさが3cm以下 ②残した乳房に放射線治療が出来る事 なお、①小さなしこりがたくさんある場合 ②がんが乳房の中を広く広がっている ③悪性の石灰化が広い範囲にある場合 は、できない。

  術前化学療法で小さくする方法があるが、予定通りに小さくならない事もある。

 

8.乳房切除術:①従来の乳房切除術 ②皮膚温存乳房切除術 ③乳頭乳輪温存乳房切除術

 

9.乳房再建手術:自家組織(自分の身体の一部)を使用 ②人工乳房(インプラント)を使用

 

10.縮小手術:

乳房切除術(3~4割) ⇒ 乳房温存手術(6~7割)

脇の下のリンパ節に対して;腋窩リンパ節郭清術 ⇒ センチネルリンパ節生検

 

11.術後補助療法:再発予防の治療。乳がんは、発見された時には、すでに転移しているが、どんな検査でも見つける事が出来ない(全身疾患)。

   ①化学療法(抗がん剤治療・・悪性の程度が強い場合) ②ホ

      ルモン療法 ③抗HER2療法

 

12.お勧め:早期発見・早期治療のために、定期的な乳がん検診の受

      診を。検診の目的は、乳がんによる死亡率の低下。

 

13.乳がんによる死亡率を防ぐ方法:①早期発見・早期治療 ②非浸潤がんの時点で、乳がんを診断し、治療を。

 

14.乳がん検診:40歳以上の方;視触診とマンモグラフィ 

30歳代の方;視触診(と超音波検査)

 

15.まとめ:①乳がんは殆どの場合、予防はできない ②予防ができ

         ないため、早期発見・早期治療が重要で、マンモグラフィ

         などを併用した検診が有効 ③治療は手術以外に全身の治

         療が必要で、それぞれのがんの性質に合わせた治療を。

 

「感じた事」:予防から治療までを、克明に、67枚のスライドで、効果的にお話しを頂きました。講座の後で、いつも参加者の意見交換会を行いますが、そこでも、「知らない事がたくさんあって、勉強になった」との声が多かったです。私も、「乳がんは早期発見できれば治癒が容易」と、簡単に考えていたのが、「乳がんは発見した時はすでに転移している。全身治療が必要」とは驚きでした。

 

「市民塾の担当」:10分間の塾紹介の後、20分間で「市民塾からの提案」に就いてお話しさせて頂きました。

 

第3回公開講座 5大がん~予防と早期発見・早期治療を~

        「胃・食道がん」

大阪大学 消化器外科学 教授 土岐 祐一郎氏

 

1.現状:胃がん;死亡者数(男;2位 女;3位)⇒比較的、治り

         やすい。

     食道がん;死亡者数(男;7位 女;12位)⇒比較的、

          治りにくい。

2.胃がんになりやすい人:ピロリ菌、塩分の取りすぎ、魚・肉など

  の焼いたもの、加工肉、野菜不足など。

○ピロリ菌(発見者はノーベル賞受賞)と胃がん;感染経路は人の

 口、但し、それ以上はよく分からない。

開発途上国に多い。幼い時の状態で左右される・・今後は、減少

する見込み。

ピロリ菌は、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃悪性リンパ腫につ

ながり、胃がんになる可能性がある。

ピロリ菌の保有者は、ない人の数倍、がんになりやすい。しかし

多くの人は、ピロリ菌に感染しても胃がんにはならない。除菌

で、どの程度胃がんを防げるかは不明。しかし、胃がんの手術を

した人の再発は、ある程度防げる。

 

3.食道がんになりやすい人:酒を飲む人、タバコを吸う人、熱いも

  のをよく食べる人、歯磨きをしない人、食物中のカビなど。タバ

  コを吸い、お酒を飲む人の発生率は、全く飲まない人の62倍。

  なお、お酒の弱い人が多量に飲むと、発生率が高い。

 

4.早期発見:カメラでなければ難しい。食道がんの人は「沁み

  る」、胃がんの人は「鈍い痛み(胃薬で改善)」などの症状があ

  るが、分かりにくい。のどがおかしいと感じたら、カメラを。

 

5.治療:粘膜層の時は、内視鏡で。粘膜下層にまで達し、リンパ節

  に転移すると、難しい。従って、早期発見が大切。なお、手術前

  の抗がん剤は効果的。手術でなく、化学放射線療法が効果がある

  事がある。

 

6.手術の後遺症(患者の訴え):おなら(56%)、疲れ・痩せ

 (50%)など。体重の減少は、胃が作るグレリンが無くなるから

  ということが分かってきて、現在治験中。

 

まとめ:

    東南アジア圏に多い。

    胃がんはピロリ菌、食道がんは飲酒・たばこが大きな原因。

    早期診断には、内視鏡が有力。

    早く見つけて、粘膜切除で直す。

    腹腔鏡、胸腔鏡下手術は、苦痛の少ない手術。

⑥放射線や抗がん剤もうまく使いましょう。

⑦後遺症も、新薬で解決に向かっている。

                        (文責:小澤)

 

「感じた事」:胃がんと食道がんについて、予防~早期発見~治療~

       術後と、幅広いお話しを、とても分かりやすくお話し

       頂きました。それぞれが、自分のこととし学ぶことが

       出来たと思います。

 

「市民塾の担当」:初めの10分間で市民塾の紹介を、20分で「緩和ケア」について要点

 

 

第2回公開講座「大腸がん」 

             市立吹田市民病院 主任外科部長 村田幸平氏

5月12日(土)14時~16時

 

1.「がん」について:

 ○3人に1人は「がん」で亡くなる。 ○日本人の高齢化が「がん」の増加

  の原因でもある。 ○大腸がんは増えている。

⇒「長生きできるようになった代わりに、がん(病気)にはかかりやすく

   なった。病気をせずに、元気に、長生きしたいもの。苦しまずに長生き

   したいもの。

○がんは予防が効果的:(がん研究振興財団)「がんを防ぐための新12カ

  条」 ①たばこを吸わない ②他人のたばこの煙をできるだけ避ける 

 ③お酒はほどほどに ④バランスのとれた食生活 ⑤塩辛い食品は控えめに

 ⑥野菜や果物は豊富に ⑦適度に運動 ⑧適度な体重維持 ⑨ウイルスや

  細菌の感染予防と治療 ⑩定期的ながん検診を ⑪身体の異常に気が付い 

  たら、すぐに受診を ⑫正しいがん情報でがんを知る事

 

2.「大腸がん」について:

 ○5大がんの一つ。 ○手術できる場合は70%以上が治る。 ○手術でき 

  ない場合を合わせても全体で60%以上が治り、比較的治りやすい。 ○検

  診等早期発見の努力で、治るケースが増える事が期待できる。

 ○大腸がんの自覚症状:①血便(便に血が混じっている) ②便が細くなる

 ③下痢と便秘の繰り返し ③貧血 ④おなかが痛い ⑤おなかがはる、な

 ど。

 ○検診(便潜血検査):①40歳以上の方は年1回受信できる ②近くのか

 かりつけ医

 ○「便潜血陽性」になったら⇒精密検査(二次検診)として、「大腸内視鏡   

 検査」をする必要がある 

 ○最新の大腸がんの手術・・腹腔鏡手術で。

  利点:創が小さく、術後の痛みが少ない。開腹手術では見えにくいところ 

     が良く見える。術者と助手、看護師が同一の視野で手術する。客観

     的な記録(映像)が残る。

  欠点:高度な手法を要す。手術時間が長い。

 

3.緩和ケア:外科で手術し、外来でフォローアップし、再発が見つかり、抗

       がん剤治療・・・でも効果がなくなる時が来る。「緩和ケアは

       すべての医療者が身につけるべき」

 ○「吹田在宅ケアを考える会」:在宅緩和ケアを推進。’11年「吹田在宅

   ケアマップを作成

(文責 小澤)

「感じた事」:がんの予防、早期発見、治療と、幅広く、分かりやすいお話し

       を頂いた。特に、検診の必要性、そして聞きにくい痔のお話も

       有益だった。

 

「市民塾の担当」:講演開始の前に、「会の活動紹介」を10分、「がんの予

         防と早期発見」を、20分、お話しさせて頂きました。

  

 

吹田在宅ケアを考える会 第11回世話人会

5月10日(木)18:30~20:00 吹田市民病院

 第10回公開講座の報告、23年度の会計報告ののち、第11回公開講座の

 企画について相談した。

 予定:10月13日(土)14時~16時 

    「ここまでやれる在宅医療」(仮)仙台往診クリニック 川島院長

     会場:未定。

 

大阪がん患者・家族連絡会

今年第1回目の会合 4月19日(木)18~20時 

                        大阪府立成人病センター

 議題:①次期大阪府がん対策推進計画への患者会意見を提出に当って、6~

    7月に、計画素案の説明会を持つ。 ②がん診療拠点病院のアンケー

    ト(説明) ③大阪府がん対策推進委員会部会への、患者会からの推

    薦について ④連絡会への入会基準 ⑤会員名簿の作成 など。

 なお、これまで欠員になっていた「緩和ケア部会」「がん検診部会

 (オブザーバー)への委員推薦も決定。

 

 

’12年度公開講座「5大がん~予防と早期発見・早期治療を~」

第1回 肺がん 済生会吹田病院 呼吸器科 科長 西村 元宏氏

4月14日(土)14時~16時

 

患者の立場に立って、①検査 ⇒ ②結果のお知らせ ⇒ ③治療とその効果 ⇒ ④手術後のケアと、順を追ってお話しを頂き、自分が患者になった気持ちで聞く事ができた。たくさんのスライドで、分かりやすい言葉でお話しを伺うことができて、とても分かりやすかった。

 最後に、「早期発見・早期治療の大切さ」を力説され、タバコの害についても数字を上げて説明され、国立がんセンターの「癌を防ぐための12カ条」をお話し頂いた。

 

1.検査:肺がんの可能性があった時には、詳しい検査を行う。

喀痰細胞診、気管支鏡、CTガイド下針生検、外科的切除(診断と治療を兼ねる)の種類があるが、腫瘍の大きさや場所などから、どの検査を行うかを決める。

2.結果のお知らせ:

  骨と脳に転移が見つかった時:抗がん剤や放射線による治療

  転移がなかった時:手術が望ましい

3.治療:

説明:病名・進行度(病期:Stage)・治療法とその効果・治療に関わる危険性と合併症

②組織分類:小細胞癌と非小細胞癌(腺がん、扁平上皮がん、大細胞が

 ん)があり、腺がんが最も多く、半数。

  進行度:1A 1B (転移なし) 2A 2B 3A 3B 4 とあり、2Bまでの場合は、手術が望ましい。

  治療とその効果(5年生存率):手術 1A 70~80%

  手術の危険性と合併症:出血、不整脈・心不全、肺炎、膿胸、声帯痲庳、深部静脈血栓症⇒肺塞栓症、傷が痛む、ストレス。

4.手術結果と今後の説明:20mmを超えるものでは、抗がん剤の服用で5年

  生存率が改善。 肺がんの5年生存率は、他のがんと比べて低い。

5.早期発見、早期治療が大切:但し、レントゲンでは分からない事が多い。

  CTが、お奨め。

6.タバコによる肺がんのリスク:

吸わない人と比べて;男・・4~5倍。 女・・2~3倍。

     20歳代から吸っている人;そうでない人の6倍。

③受動喫煙;1.91倍。

 

「感じた事」:検査から治療後の事が良く分かった。早期発見が大切ではある

       が、レントゲン検査では不十分との事。喫煙をしないなどの予

       防が大切でしょうか。           (文責:小澤)

 

「市民塾の担当」:講演開始の前に、「会の活動紹介」を10分、「がんを取

         り巻く一般情勢」を、20分、お話しさせて頂きました。

 

 

 

大阪府がん対策推進委員会 第1回会議開催

3月26日(月)18~20時 KKRホテル大阪

 

 昨年3月に制定された「大阪府がん対策推進条例」に基づいて組織された委員会(28名)の第1回の会合が開かれた。会長に、大阪府立成人病センターの堀正二総長が選出され、①大阪府がん対策推進委員会各部会報告 ②次期大阪府がん対策推進計画について ③がん診療拠点病院の機能分担について ④がん対策基金(仮称)等が話し合われた。

 推進委員会としては、これからの1年間、大阪府がん対策推進計画(10年)の中間見直しを行うことになる。なお、12の部会は継続して活動する。

 

 

講演会を開催:

 さる3月3日(土)午後、吹田・メイシアターで、「吹田在宅ケアを考える会」の第10回研究会が開催され、「がんのピアサポート~「相談支援」の古くて新しいかたち」のテーマで、NPO法人ミーネット理事長・名古屋市がん相談情報サロン所長の花井美紀さんに講演を頂いた。

 花井さんとの出会いは、昨年10月23日のがんシンポジュウム「がんのピアサポートってなに?」だった。大阪成人病センターの大画面で初めて拝見した花井さんのお話に魅了され、吹田に是非と考えた次第。

 

多くの市民の迷い・悩み・・・:

 当市民塾では、4年前から「吹田みんなの健康展」(1.5日に延4,000人もの参加があるビッグイベント)に参画、ブースで、資料を手にしながら、約300人の市民と対話を重ねてきた。その中で最も強く感じたのは、多くの市民が、がんについての知識と情報が少ないために、検査結果やがん告知後の過大な不安などが大きいことである。この不安を少なくして、速やかに、適切な判断が出来るような情報提供をしたい。

更には、がん患者・ご家族の悩みや不安を少しでも和らげられないか~2年前から「吹田がん患者・家族会」を発足。毎月1回の定例会で、皆さんがお互いの情報交換などを通じて、会への出席を楽しみにしておられるのを目の当たりにして、もっと多くの皆さんに参加して頂きたいと願ってきた。

しかし、35万人の市民に情報を届けるにはどうすれば良いかと悩んできていた。そこに、花井さんのお話しを伺って、「これだ」と感じた次第。

 

医療者からも・・:

 とても分かりやすいお話しの後で、会場の医療者からも多くの質問や感想が寄せられた。多くの医療者が、「吹田でもスタートさせ、広げていきたい」との発言が相次ぎ、ある医師は、早速、名古屋に出かけて見てみたいと花井さんと打ち合わせ。

 

これから:

 私の期待以上の大きなインパクトを頂きました。そして吹田でも、場合によっては大阪府下の2次医療圏で、名古屋のようなサロンができて、多くの市民の皆さんが、気軽に相談頂ける体制を作りたいと思います。場所、人、資金など幾つかの大きな課題がありますが、何とかクリアして進めていきたい。幸いに、厚労省も提案をされていて、大阪府でも新たな動きが期待されます。形だけにならないよう、市民に近いところで、市民に真に役立つシステムを目指して。

 花井さん、有難うございました。

 最後に、花井さんに申し訳ない事が一つ。「小澤さんのメールを見て、きっと若い人だと思っていたのに・・」。喜寿を迎えた私には、こればかりは努力の及ばない所で、「ごめんなさい」です。

以上

 

 

患者・家族会の活動、2年を終える。遺族の会がスタート。

吹田がん患者・家族会がスタートして、丁度2年が過ぎた。

患者でない私たちが患者会を持つことに、かなりの逡巡があった。幾つかの他の患者会の皆さんのご意見を伺う中で、「やってみて、上手くなければやめよう」と、思い切ってのスタートでした。

当初は、言葉の使い方一つを取っても、随分と気遣いをしながらの会でしたが、率直に表現し話し合うことで、そして何よりも、患者の皆さんに助けられて、何とか進め方のルールが出来てきた。

①患者さん・ご家族中心の運営(世話人を置いて、市民塾の役員の意見が押しつけがましくならないようにしている)

②政治・宗教・営業は持ち込まない。

③情報交換は自由。但し、選択は自己責任で。

④電話番号など個人情報の交換は、双方の責任で。

⑤個人情報は、他に漏らさない。

 

毎月の会合には、約20名ほどの参加者がある。初めの1時間は、各人の自己紹介、病状の説明、情報の提供など。あとの1時間は、情報交換や、時には、キーボードや三線、ハーモニカの演奏で、歌を歌ったり、太極拳をやってみたり・・。

和やかな時間が過ぎていく。

お見えの皆さんから、「この会に参加して、本当に良かった」の声が聞こえるようになって、思い切ってスタートして良かったと感じている。

 

この間、何人かが、亡くなられた。とても悲しいし、残念です。でも、その皆さんたちとの思い出を大事にして、私たち皆が、限りある生を大事に生きていこうという思いが強くなっていくことを感じます。

この2年間で、かなりの自信が出来たが、それに甘えたり、驕ることなく、これからも運営をしていきたい。そして、お見えになる方を、50人、100人と増やしていきたいと願っています。

 

「遺族の会」がスタート。(’11年12月)

これまでも、ご遺族の方が何人かお見えで、患者・家族会で、ご一緒頂いていたが、患者さん、ご遺族双方が遠慮しながらの会であった。そこで、以前から、ご遺族の会を別に持つことが相談されてきたが、12月から「ご遺族の会」を、別に開催する事となった。

但し、これまで一緒だったこともあり、同じ日・時間に、同じ建物で、但し、別の会場でということになっている。そして、時によっては、終了時間少し前には双方が合流して、一緒に歌を歌ったりということもしている。

こちらも、まだ、参加者が少ないので、徐々に増やしていけるとよいと思っています。

 

 

報告「東日本大震災支援基金への募金」

~日本財団を通じて、54,038円を~

日本財団からの要請があり、今年度の公開講座などで、市民の皆さまに呼び掛けてきた募金が、今年度の講座が終了したので、これまでの募金額を、さる12月21日、お届けしました。なお、この支援金は、被災者支援を行う民間団体の活動費として使用されます。

皆さまのご協力、有難うございました。来年度も、継続していきたいと考えていますので、宜しくお願いします。

なお、日本財団から届いた礼状・領収書に、笹川会長の「皆さん!!ご協力有難う 笹川陽平」と、書かれていました。

第6回公開講座「がん患者さんとご家族のコミュニケーション」

                        (12月17日)

大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻 

家族看護学 准教授 新田 紀枝氏

 

1.コミュニケーションの不思議

(1)  コミュニケーションの3つの要素:言葉による表現(言語):話し言葉、文字 声による表現(聴覚):口調、声の大きさ、トーン、話す速さ、アクセント 見た目による表現(視覚):表情、態度、ボディランゲージ、視線など

◎メラビアンの法則:受け手に与えるインパクト100%=言葉によ

 る表現(言語)7% + 声による表現(聴覚)38% + 見た

 目による表現(視覚)55%

(2)言葉が伝えているもの:聞き手は、その言葉の持つ意味を解釈し

  て行動する。

(3)伝えたいことと言葉にしていること:言葉は、その内容と違う場

   合がある・・子ども、老人、体調の悪い人などに多い。

   ~だか ら、コミュニケーションは難しい。

 

2.家族内コミュニケーション

(1)コミュニケーションのパターン:①一方通行的 ②円環的(良循

  環と悪循環とがある)の2通りがある。

(2)家族だけに分かるルールがある:

(3)まずいコミュニケーション:①あいまいなメッセージ(男性に多

  い) ②否定的な解読 ③矛盾したメッセージ ④話をしながら相

  手に視線を向ける(⇒目の近くを見ると良い)

 

3.コミュニケーション能力を身につける必要性

(1)  親密な関係を管理・維持するために、

◎行動としての「気遣い」

①自己開示につとめる ②相手を受容していることや敬意を伝える ③お互いに関係を発展している気持ちを持っていることを伝える 

◎更に、あるがまま正直であるよりは、後々までに関係の維持

 を目指して実態よりも過剰な脚色をする必要がある

①相手との関係の肯定的特徴を強調 ②故意に関係の価値を

 高めるように帰属 ③極端に楽天的な捉え方をする

(2)  患者さんやご家族は、治療や療養生活を円滑にするために

    患者の治療、療養生活に必要な知識や技術を得る ②社会資源を活用する

 

4.起こりやすい患者さんとご家族のコミュニケーションの問題と対処

  会話のやり取りが感情的にエスカレートして、いわゆる売り言葉に買い言葉になっていく(エスカレーション) ②公開すると不利な立場に追い込まれる事実に対して、沈黙を守ろうとする申し合わせをする(暗黙の共謀) 配偶者の動揺と重荷を減らす努力の中で意見の相違をさけ、心配を隠したり、懸念を否定したりする(保護的緩衝) 情報を伝えることが受け手にダメージを与えてしまうと信じて、情報を伝えられない 相手のコンテクストが読めない、或いは言語的、非言語的メッセージに反応できない

 

「感じたこと」:コミュニケーションの難しさとその理由、とりわ

 け日本人の曖昧な表現や家庭内の不十分なやり取り・・・。 

 がん患者さんとご家族の間のコミュニケーションの難しさを解消

 するヒントを頂いた。 (文責 小澤)

 

第5回公開講座「家族ががんになった時/自分のがんを家族に伝える時

 

1112日)大阪大学医学部附属病院 

               がん看護専門看護師 大野 由美子氏

 

1.がんになったら心がけたい5つのポイント:初めに、がんを持ちながら生きる事として、がんの臨床経過、全人的苦痛などをお話し頂いたが、その中で・・。

  どんなことでも、話してみましょう 自分にとって必要な情報を集めましょう。

信頼できる情報源をチェック 「わたしの療養手帳」に書きとめましょう。わからないこと、聞いておきたい事、何でも 医療者と良い関係を作りましょう。相談支援センターも利用できます 患者さんを支える仕組みを活用しましょう

2.早期からの緩和ケアの効果:生存期間が長くなるという検証があ

  る。

3.がん医療における意思決定:治療に係る選択、療養の場における選

  択など、患者や家族が意思決定をしなければならない色々なケース

  が出てくる。

4.2つの事例の紹介があり、「あなただったらどうしますか?」と、

  問いかけがあり、話し合いが。

  自分の病気の行方や余命について、医師からどのように説明してもらいたいですか? あなたがもし親の場合、子どもに「がん」について伝えますか? 両親が高齢の場合、あなたの「がん」について伝えますか? 自分の療養について、家族で意見が異なる時、あなたはどうしますか?

5.患者さんの思いと家族の思い・・・だんだんコミュニケーションが

  難しくなってくる。

患者さんを支える家族のための6カ条:①がん情報を集めましょう ②自分にどういう援助が出来るかを考えましょう 患者さんの言動の変化や反発を想定しましょう 患者さんの要望をよく聞きましょう 患者さんの要望に沿っているか常に確認しましょう ⑥家族も自分の生活を大事にしましょう

.患者さんと話す時の3原則:①とにかく患者さんの話をよく聞く

  ②とにかく患者さんの話に同調する ③とにかく返事を用意しない

 で白紙の状態で聞く

7.子どもの反応:親の病気や死に対する子どもの反応、子どもたちの

  悲嘆の表現、子どもの死に対する理解、子どもと話し合うタイミン

  グ、子どもにがんを伝えること

8.最後に、「普段から家族と対話していますか」と、投げかけられ

  た。

 

「感じたこと」:がんになってからの色々な場面での「キーワー

ド」を示して頂き、自分の事として考えた2時間でした。

                       (文責 小澤)